アオジ 自然と同化すると
アオジ 先日も川岸で撮影したアオジをアップしたが、その後、林の中のちょっとした空地に行った。
各鳥は自分の「間合」を持っており、人はその「間合」を越えて近づくと逃げてしまう。面白いのはツグミで「間合」以内にこちらが近づくとその距離分、チョンチョンと跳ねて遠ざかり、お互いにこれを繰り返すが、一向に「間合」は縮じまらない。
その反対にこちらがじっとしていると、鳥の方から近づいて来る場合も多い。
これを応用して、「鳥を発見して、近づく」ではなく、「じっとしていて、鳥が近づくのを待つ」という手法にトライした。
場所はとある林のちょっとした空間(空間が有り陽が通らなければ暗すぎて写真は撮れないので)。
今は鳥は何もいないが、傍に生えている木の根っこに座り込んで自然と同化したつもりでじっとしておく。
ただ、ひっとしたら、このまま何も来なず、日が暮れるのではないか、との不安が頭をよぎるが。
じっと待つこと、20~30分、横の藪から出てきた。「アオジ」だった。
そうして落ち葉をひっくり返して昆虫を探しながら、どんどんこちらに近づいて来る。
私がいる事は、気づいているのは間違いないが、全然気にせず近づいてくる。
シャッター音もガシャガシャとうるさいのに。
余りにも近づき過ぎて、カメラ撮影可能最短距離よりも近くまで来てしまった。
もういいから、あっちへ行け、と心の中で呟く程。
その後も1時間余り私の近くをゴゾゴゾ採食の為、ウロウロしていた。
ま、普段よりも近い距離で撮影出来たので良かった。
2月、福岡県。
この目つきは一応こちらを観察しているのでしょう。